今回は、能登半島・穴水町の海をフィールドとし、令和6年能登半島地震後の地域復興の旗振り役として活躍されている『龍屋』代表・東野陽子さんにお話を伺いました。今回は、特徴的な事業展開やJSPAを選んだ理由についてお聞きします。
Q1. 現在の事業内容について
— 龍屋さんは、SUP体験をメインに活動されているのですね。
東野さん:はい。能登の美しい内海は、まるで大きな湖のように穏やかで透明度も高く、SUPには絶好の環境なんです。震災前は、多くの観光客の方がこの海でのSUP体験を楽しみに訪れてくれていたんです。
ー 震災の後は、やはりSUP体験に訪れる方は減ったんですか?
東野さん:もちろん減少しました。それでも、事業の形を工夫して変えることで、震災から1年も経たないうちに、前年の約半数のゲストが戻ってきてくれました。
ー具体的に、どのような事業展開に変えられたのですか
東野さん:観光の一環としてSUP体験を楽しむ方は減るだろうと予想していたので、SUPレースなどの大規模なイベントを開催したり、SUPを使った新しい企画を考えて積極的に取り組みました。
Q2. インストラクターを目指した経緯
— 東野さんがインストラクターを目指したきっかけは何ですか?
東野さん:SUPで「こんなことをやってみたい」と希望されるゲストが増えていく中で、まずは自分自身が、安全面に関する知識やスキルをしっかり身につけなければならないと感じたんです。
Q3. JSPA公認スクールになった理由
— いくつかのインストラクター認定団体がある中で、なぜJSPAを選んだのですか?
東野さん:現在はSUPを中心に活動していますが、私たちのフィールドは非常に広く、将来的にはパドリング事業がより多様に発展していく可能性があると考えています。
—SUP以外の艇種での展開も視野に入れているのですね?
東野さん:すぐにではありませんが、いずれ取り組みたいと思っています。それに、海に出るとSUP以外にもさまざまな乗り物と出会うことがあります。そうしたとき、より広いパドリングの知識や海での安全対策を理解していれば、海で活動する様々な人の立場に立って判断ができるようになると思うのです。
Q4. JSPA公認スクールのメリット
—JSPA公認スクールになって、どのようなメリットを感じていますか?
東野さん:年間のSUP体験者数が多いので、個人で保険に加入すするのはとてもコストがかかりますが、JSPAの保険制度を利用できることで、大きな費用削減になっています。
また、他の公認スクールの活動内容や地域の情報を共有できることも、自分の課題を見つけるきっかけになりますね。
Q5.JSPAのサポート体制について
—JSPAのサポート体制について感じていることはありますか?
東野さん:自分ひとりでは判断が難しいような大きな取り組みにも、JSPAの持つ判断基準が後ろ盾となり、しっかり支えてくれます。
—具体的なエピソードがあれば教えてください。
東野さん:能登半島地震の直後、自分の周りにも命の危機に直面している人たちがたくさんいました。そんな中、自分自身の命を守りながらも、冷静な判断力と持続力を持って他者を助ける行動が出来たのは、切れがちな通信環境の中で、私にアドバイスしてくれたJSPAの仲間からのサポートのおかげです。
Q6. 安全に対する意識
— 安全に対する意識に変化はありましたか?
東野さん:はい。意識が高まったことで、自分たちで作った運行規定をしっかり守り、必要に応じて見直していく姿勢が、自信にもつながっています。
JSPAの安全に対する姿勢が、私たち龍屋の運行規定を形作ったように、JSPAの安全基準が、日本全体のパドリング業界における常識になっていくことを願っています。
Q7. これからJSPA公認スクールを目指す方へのメッセージ
—最後に、JSPA公認スクールを目指す方やインストラクターを志す方へのメッセージをお願いします。
東野さん:パドリング業界では最も歴史のあるJSPAの中の新しい世代として、一緒に未来のパドリング業界の活動に繋げていきましょう。
—東野さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。これからもよろしくお願います。
JSPA公認スクール制度
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