今回は、2024年にJSPA公認スクールに登録された「グラビティ奥多摩ベース」代表の後藤めぐみさんにインタビューを行いました。東京都奥多摩町の白丸湖でカヤックスクールを主催する後藤さんに、事業の特徴やJSPAに加盟した理由、今後の展望などについてじっくりとお話を伺いました。
Q1. 現在の事業内容について
― まずは、スクールの概要について教えてください。
後藤さん:東京都奥多摩町の白丸湖を拠点に、初心者向けのカヤック体験を行っています。白丸湖は多摩川をせき止めた静かな湖で、水もとてもきれいなんです。流れがほとんどないので、初めてカヤックに乗る方でも安心して楽しめます。
体験には小学3年生から参加できて、貸切の場合は小学1年生からも対応しています。おとなも、小さなお子さまも、一人乗りのカヤックに乗ってもらうんです。自分で漕いで水の上を自由に動かす楽しさを感じてほしくて。
体験は少人数制で、一人ひとりのペースに合わせて丁寧にサポートしています。アウトドアが初めての方や、体力に不安がある方でも、落ち着いて楽しめるようにしています。
ー 少人数制は、参加者個人の状況を把握しやすいので、的確なアドバイスも出来て、参加者のメリットも大きいですね。
後藤さん:きれいな水を通して、「森と水はつながっていること」や「蛇口の水は山の森から来ていること」など、自然のつながりも伝えています。日常を少し離れて、心がすっと落ち着くような時間を過ごしてもらえたらいいなと思っています。
ー カヤック体験にとどまらない、自然との対話の時間にもなっているんですね。
Q2. インストラクターを目指した経緯
— 後藤さんがインストラクターを目指されたきっかけを教えてください。
後藤さん:もともとは会社勤めをしていたんですが、体を動かすことがしたくて、いろいろなスポーツを試していました。その中で出会ったのがリバーカヤックでした。週末に川で漕ぐうちに、水量や流れによって同じ川でも毎回違う景色が見えて、それがとても面白くて。気づけば、「週末だけじゃ足りない、平日も漕ぎたい」と思うようになって、仕事にすることを決めました。
Q3. JSPA公認スクールになった理由
— 数あるインストラクター認定団体の中で、なぜJSPAを選ばれたのでしょうか?
後藤さん:一番のきっかけは、「一滴 Paddle & Mountain Guide」の中村昭彦さんと出会ったことです。そして、同じフィールドで活動している「ぼちぼちアドベンチャーすその」の太田旭さんの影響も大きかったですね。
— なるほど、信頼できる同業者がJSPAに加盟していたんですね。
後藤さん:近くで見ていて、リスクマネジメントがしっかりしていると感じましたし、全国に仲間ができるというのも大きな魅力でした。
Q4. 他の公認スクールとのつながり
— JSPA公認スクール同士の交流はありますか?
後藤さん:個人でやっていると、なかなか他のスクールの人と一緒に漕ぐ機会がないんです。でも、JSPAのブロック研修では、現場でのやり方やちょっとした工夫を直接見たり聞いたりできるんです。
― いろんなスクールの現場の知恵を共有できる機会は貴重ですよね。
後藤さん:今後は地域ごとの交流イベントや講習にも、積極的に参加したいと思っています。
Q5. JSPAからの情報提供について
― JSPAから安全ガイドラインや研修、セミナーなどの情報が提供されていますが、実際に役立っていますか?
後藤さん:月に一度のメールやイベントの案内など、情報量がとても多くて、正直「多すぎるくらい(笑)」と思うくらい充実しています。
― 多すぎですかぁ~(笑)
Q6.JSPAのサポート体制について
― JSPAのサポート体制については、どう感じていらっしゃいますか?
後藤さん:万が一のときに顧問弁護士に相談できるという体制は、本当にありがたいです。トラブル時の流れや対応について、事前に考えておけるようになりました。また、公認登録前の運行規程を作成した際も、丁寧にアドバイスをいただけて、抜けのないようにサポートしてもらえました。
― 公認登録申請の準備のときは、推薦者や安全対策委員会担当委員がサポートするから安心ですね。
Q7. 安全に対する意識
― JSPA公認スクールになってから、安全に対する意識に変化はありましたか?
後藤さん:はい。「何が起こりうるか」を事前に想定しておくことの大切さを、改めて実感しています。たとえば、参加者の動きや現場の状況によって、どんなトラブルが起こりそうかを想定することで、注意すべきポイントが明確になります。実際、運行規程や同意書を作る中で、「ここはちゃんと伝えておこう」「こうなったらこう動こう」と、自分の中でも整理できました。書面にすることで気づくことって本当に多いです。
Q8. JSPA公認スクールのメリット
― 公認スクールになって感じたメリットは、他にもありますか?
後藤さん:書類作成の過程だけでも、公認スクールになる価値はあると感じました。「ちゃんとやりたいけど、何から始めたらいいかわからない」という方には、JSPAを本当におすすめしたいです。基準が明確で、つながりもあり、情報もきちんと届く。安心して活動できます。
Q9. これからJSPA公認スクールを目指す方へのメッセージ
—最後に、JSPA公認スクールを目指す方やインストラクターを志す方へのメッセージをお願いします。
後藤さん:自然の中での活動は本当に楽しく、やりがいもあります。でも、その楽しさを安全に体験していただくには、知識と準備が欠かせません。
JSPAには、必要なノウハウやサポート体制がそろっています。全国に仲間がいて、相談できる場もある。ぜひ一緒に、安全で楽しいパドリングの世界を広げていきましょう!
― 後藤さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。これからのご活躍、楽しみにしています!
JSPA公認スクール制度
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