今回は、2023年にJSPA公認スクールに登録された、東京奥多摩の「ぼちぼちアドベンチャーすその」代表の太田旭さんにインタビューを行いました。東京の奥多摩町の美しい自然を舞台にツアーを提供する太田さんに、事業の特徴やJSPAに加盟した理由、今後の展望などを伺いました。
Q1. 現在の事業内容について
—まずは、スクールの概要について教えてください。
太田さん: 東京都の西部にある奥多摩町の白丸湖や多摩川上流で、SUP(スタンドアップパドルボード)、カナディアンカヌー、インフレータブルカヤックのツアーを行っています。ツアーでは、ただ水上を進むだけではなく、自然観察を取り入れています。
ーパドルスポーツのレクチャーをするだけでなく、奥多摩の自然の良いところをガイドしているのですね。
太田さん:その日その場所で出会う「幸運な出来事」や奥多摩の魅力を、ゲストと共有することを大切にしています。また、ツアーを通してゲストがこのフィールドを愛おしく思うようになってくれたら嬉しいですね。
Q2. インストラクターを目指した経緯
—そもそも、太田さんがインストラクターを目指したきっかけは何でしたか?
太田さん: もともと塗装の仕事をしていたのですが、それを辞めた後、多摩川のカヤックスクールでインストラクターやラフティングガイドとして働き始めました。そこで経験を積むうちに、2015年に「ぼちぼちアドベンチャーすその」を立ち上げることを決意しました。
—ご自身で独立する道を選らんだのですね。
奥多摩の豊かな自然を、カヌーやSUPを通じてゆったりと感じてもらいたいという想いがありました。今振り返ると、趣味で始めたカヤックが仕事になるなんて、幸運なことだったと思います。
Q3. JSPA公認スクールになった理由
—インストラクター認定団体に加盟しよう思ったのはなぜですか?
太田さん: 同じフィールドで活動する同業者が増える中で、安全や安心をお客様にアピールするために、インストラクター認定団体への加盟を考えていました。また、スタッフとともにプロガイドとしての意識をより高めたいという思いもありました。
—なるほど「差別化」の意図もあったのですね。数あるインストラクター認定団体の中で、なぜJSPAを選んだのでしょうか?
奥多摩周囲の仲間や同業者に相談したところ、JSPAが良いのではと勧められたのがきっかけです。調べてみると、理事の方々が自分より若い世代であることや、「リーブノートレイスJapan」との連携協定を結んでいて環境倫理にも配慮している点、充実した会員研修がある点に魅力を感じ、JSPAに加盟することを決めました。
Q4. JSPA公認スクールのメリット
—公認スクールになったことで、メリットはありますか?
太田さん: 毎年運行規定を更新することで、安全なツアー運営への意識がより強くなりました。また、インストラクターやガイド仲間が増えたことも大きなメリットです。
Q5. 他の公認スクールとのつながり
—JSPA公認スクール同士の交流はありますか?
太田さん: まだ加入したばかりなので、そこまで多くの交流はありませんが、昨年は同じ時期に登録した「supcamper」さんとコラボツアーを実施しました。また、協会の仲間が運営するスクールのツアーに参加したり、仲間同士で多摩川を川下りしたりと、少しずつ横のつながりができている実感があります。
Q6. JSPAからの情報提供について
— JSPAから安全ガイドラインや研修、セミナーなどの情報が提供されていますが、お役に立っていますか?
太田さん: 特に代表者研修や会員研修には大変満足しています。代表者研修では顧問弁護士の早川先生のお話を聞く機会があり、ツアー中の事故が起きてはいけないものの、万が一の際の対応がいかに重要かを学びました。
また、会員研修では他のフィールドで活動する仲間とともに初めての川で模擬ツアーを実施しました。自分のガイディングスキルや川下りの技術を再認識する良い機会となりました。
Q7. JSPAのサポート体制について
—JSPAのサポート体制について感じていることはありますか?
太田さん: 顧問弁護士がいることで、安心して活動できるのが大きなメリットですね。
Q8. 安全に対する意識の変化
—JSPA公認スクールになったことで、ご自身の意識に変化はありましたか?
太田さん: JSPAに登録したことで、安全なツアー運営への意識がより一層強くなりました。長年奥多摩で活動していたため、安全対策が曖昧になりかけていた部分もあったのですが、登録の過程で改めてその重要性を見直すことができました。
—水上で事故を予防するためにツアー運行規程などをあらためて見直す機会になったのですね。
また、協会のインストラクターから野外救命の重要性を聞き、自分たちも野外救命講習を受講しました。これもJSPAに加盟していなければ実施しなかったかもしれません。
—万が一事故が起こった時の対策も重要ですね。
Q9. これからJSPA公認スクールを目指す方へのメッセージ
—最後に、JSPA公認スクールを目指す方やインストラクターを志す方へのメッセージをお願いします。
太田さん: 自然環境の中で行うこの仕事は、常にリスクと隣り合わせです。JSPAを通じて得られる知識や情報は、そのリスクを軽減し、自身を守るための貴重な手助けとなるはずです。ぜひ一緒に、安全なパドリング業界を盛り上げていきましょう!
—太田さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。これからもよろしくお願います。
JSPA公認スクール制度
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