今回は、2020年にJSPA公認スクールに登録された「Sweet Paddle(スウィートパドル)」代表の石田元子さんにインタビューを行いました。
岐阜県の長良川を舞台にカヤックスクールを提供する石田さんに、事業の特徴やJSPAに加盟した理由、今後の展望などについて伺いました。

 


Q1. 現在の事業内容について

― まずは、スクールの概要について教えてください。

石田さん: 岐阜県の長良川を拠点に、リバーカヤックとパックラフトの講習を中心としたスクールを開催しています。カヤックやパックラフトに興味を持ったばかりの方でも安心して参加できる体験クラスから、プライベートで川を楽しめるレベルを目指すステップアップクラスまで、幅広いニーズに対応しています。

ー 初心者からしっかりステップアップできる環境が整っているんですね。川の楽しさを感じられるいい入口になりそうです。

 

 


Q2. インストラクターを目指した経緯

— 石田さんがインストラクターを目指されたきっかけは、どんなことだったのでしょうか?

石田さん: もともとは競技をしていました。いつまで競技者として続けるのか、引退後はどうするのかと漠然と考えていた時期に、「その経験をぜひ生かした方がいいよ」とアドバイスをいただき、それがきっかけでスクールを始めることにしました。

— 競技の世界から指導者へと、大きな転換だったんですね。

石田さん: そうなんです。ただ、最初は教え方がまったくわからず、「一滴 Paddle & Mountain Guide」の中村昭彦さんにたくさんのことを教えていただきながら、自分なりの教え方やスタイルを模索し、試行錯誤を重ねた結果、今のスタイルに落ち着きました。


Q3. JSPA公認スクールになった理由

— 数あるインストラクター認定団体の中で、なぜJSPAを選ばれたのでしょうか?

石田さん: 他の団体も検討しましたが、スタートラインに立つまでの準備や基準がJSPAの方が圧倒的にしっかりしていて、信頼できたのが決め手でした。

— 起業準備からしっかりアドバイスしてくれる仕組みがあると、やはり安心ですよね。

石田さん: もう一つは「保険」です。ツアーガイドやキャンプツアーなど、事業の幅が広がる中で、自分自身とお客様の安全をより確保できるよう、保険の見直しを考えました。その際に、JSPAの保険に魅力を感じました。

 

 


Q4. 他の公認スクールとのつながり

— JSPA公認スクール同士の交流はありますか?

石田さん: 一滴の中村さんやH2Oの庵さんとは、リバーガイドの研修を通して、現場での経験や安全管理について多くを学ばせていただいてます。お二人のような経験豊富なガイドと関わることで、常に新しい気づきがあります。

― 刺激的で、学びの多いつながりですね。

石田さん: また、JSPAを通じてシーカヤックのガイドの方々ともつながる機会がありました。知床半島、能登半島、瀬戸内、伊勢志摩など、日本各地の美しい海をシーカヤックで楽しむ機会が広がりました。川だけでなく海のフィールドでも活動できるようになったことは、自分のガイドとしての幅を大きく広げてくれています。

― フィールドが広がると、楽しさもぐんと広がりますね!

 


Q5. JSPAからの情報提供について

― JSPAから安全ガイドラインや研修、セミナーなどの情報が提供されていますが、実際に役立っていますか?

石田さん: 会員研修会では、個人ではなかなか受けることのできないような専門的な講習に参加できる機会があります。そうした場を通して、他のガイドの安全対策や現場での工夫を知ることができ、自分の活動に置き換えて「今、自分に必要な備えは何か」を常に考えるようになりました。

― そういう場は、視野を広げるチャンスにもなりますね。

石田さん: 日々の業務だけでは得られない視点や知識を得られることに、とても感謝しています。


Q6.JSPAのサポート体制について

― JSPAのサポート体制については、どう感じていらっしゃいますか?

石田さん: 先輩ガイドの方々に、やり方や対応に悩んだときに相談に乗ってもらえるのは本当に助かっています。事故を起こさないことが大前提ですが、万が一に備えて顧問弁護士がいるという体制も、精神的な支えになっています。

 


Q7. 安全に対する意識

― JSPA公認スクールになってから、安全に対する意識に変化はありましたか?

石田さん: 運行規程を作成するにあたり、自分のフィールドに合った、より具体的で実践的な安全対策を考えるようになりました。それまで何となく対応していた部分も、明文化することで改めて見直すきっかけになっています。
また、野外救急を受講したり、ロープワークの練習を重ねたりと、自分に足りなかった知識や技術を学ぶ良い機会にもなりました。


Q8. JSPA公認スクールのメリット

― 公認スクールになって感じたメリットは、他にもありますか?

石田さん: 北海道から沖縄まで、全国のインストラクターやガイドの方々とつながることができたのは大きなメリットです。自分の活動しているフィールドだけでなく、他地域の川や海、さまざまなスタイルの現場を知ることで、新しい発見や刺激をたくさん得ることができました。

 


Q9. これからJSPA公認スクールを目指す方へのメッセージ

—最後に、JSPA公認スクールを目指す方やインストラクターを志す方へのメッセージをお願いします。

石田さん: 自然の中での活動は本当に楽しく、やりがいのある仕事です。でもその楽しさをお客様と安全に共有するためには、しっかりとした知識と準備が必要です。JSPAにはそのためのノウハウやサポート体制が整っていると感じています。これから一緒に、安全に楽しんでいただけるパドリング業界をもっと広げていきましょう。

― 石田さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。これからのご活躍、楽しみにしています!


JSPA公認スクール制度

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